18杯目:富士そば新橋駅前店でメンチカツ丼 |
一都三県に100軒の店舗をもつ富士そば。8つの店舗がある渋谷のように、ひとつのエリアに複数の店舗が展開するケースも珍しくない。
富士そばの社長曰く「富士そばは街並みが黒いところに店舗を出す」そうな。つまり、サラリーマンがたくさんいるところを狙って店を出す、と。しかし、サラリーマンの街、新橋周辺は意外にも2店舗しかないのである。競合店舗が多いからだろうか。
「新橋駅前店」は、新橋駅のSL広場すぐ近くにある。競合店が多いから、きっと独自の限定そばがあるのではいか。事前のリサーチもなく訪れてみると、その予想は的中した。「ミニメンチカツ丼セット」(550円)を発見したのである。そばではないけど、メンチカツ丼を提供する店舗はそう多くない。
私は揚げ物に目がなく、とくにメンチカツは、揚げ物四天王のひとつだと思っている。迷わず「ミニメンチカツ丼セット」の食券を購入し、店内へ。
珍しい両開きタイプの自動ドアである。店内はカウンター席を中心に、立ち食いスペースも用意している。いまや、完全立ち食いの富士そばは3店舗だけだという。せっかくなので、立ち食いスペースでメンチカツを賞味する。
たかがメンチカツ、たかが富士そばと、それほど期待していなかったが予想以上にいい仕事をしていた。丼のうえに鎮座するメンチカツは4切れ。ご飯とカツの間には千切りキャベツが敷いてあり、なかなか手がこんでいる。カツの長さおよそ12センチ、厚みは2センチほど。肉は粗挽きで、衣はボリボリと歯触りよく、食べ応えがある。甘みのあるソースは、とろみが強く、カツのうえに乗っかる感じ。和辛子まで付けるのはえらい。
富士そばで初めてのメンチカツ遭遇は、カツ単体のレベルが高かったこともあり、十分満足できるものだった。仕入れ先がいいのかもしれない。店舗で一から作っていたらたいしたもんだ。
希少性:★★★ インパクト:★☆☆ コスパ:★★☆