12杯目:富士そば新小岩店、市ヶ谷店でトマトそば(8月8日追記) |
季節柄、夏らしい店舗限定メニューが増えている。「笹塚店」の「だし氷そば」や「大井町店」の「冷やしシーフードそば」など、夏ほど、奇をてらったメニューが多い気がする。
先日、新小岩を訪れた際に「新小岩店」に立ち寄った。看板が高く掲げられ、おそらく電車の車窓からも見える。店の入り口は表通りと裏通りに2つあるのが特徴的。ただ2つの入り口をつなぐ通路は細く、客は片側通行を余儀なくされる。2つの入り口のメリットはあるんだろうか?
店舗限定メニューの「肉トマトつけそば」(390円)を発見し、さっそく購入。POPには「ひき肉とトマトをじっくり煮込んだ」云々の謳い文句が。
構成は、もりそばとトマトベースのつけダレで、店舗限定にしては、ずいぶんシンプルである。タレは熱々で、いわゆる「ひや・あつ」。具はひき肉(※8月8日追記 フェイスブックの公式発表だと牛肉と羊肉だそう。羊肉!)ときざんだタマネギが確認できた。肝心のタレだが、めんつゆにスパゲティのミートソースをミックスした、といった感じ。トマトの主張はすこし控えめだ。悪くはないけど、佳作かな。もう少しパンチがほしい。なにより見た目がさみしいよ。きざみ海苔くらいはふっても良いでしょ。
トマト系そばなら「市ヶ谷店」の「冷やし肉トマトそば」(490円)に軍配が上がる。単体そばにしては少々割高だが、具は冷しゃぶ、ワカメ、ネギ、ほうれん草、そしてメインのトマトソースと、豊富。トマトソースは粘度があり、缶詰のカッティングトマトのような感じ。インパクトある見た目でしょ?
「キてるな~」というのが第一印象。しかし、食べてみると意外と違和感がない。一番の不安だった、めんつゆとトマトソースの相性も悪くない。なんとなくトマトの入った冷やし中華に近い味わいがある。トマトの味がダイレクトに味わえるので、トマト好きには、いいかもしれないね。
「新小岩店」にはもう一頑張りしてほしいところだ。しかし、つけダレを工夫するだけで、店舗限定メニューとなりうる可能性を示したくれた、とも言えなくもない気がしないでもない。今後、ごまダレとかカレー風味とかクリームソースとか、変りダレの出現も増えてくるかもしれない。(実際にあるけど)