91杯目:富士そば吉祥寺サンロード店で富士山盛り |
奇しくも今(4月22日現在)は大盛り無料キャンペーン中。これまで溜めてきた鬱憤を晴らすことにする。
無料なので大盛り券も合わせてカウンターに食券を提示した。つまり、そばの量は3.5玉になる。席で待機しようとカウンターに背を向けた瞬間、すぐさま「富士山盛りのお客様~」と店員。狼狽していると、一人の男性が私の脇をすり抜けトレイを受けとっていった。まさか、同志がいたとは。そして品名が「ふじさんもり」であることが発覚。「ふじやまもり」ではないのだ。
先の男性客から、それほど時間を置くことなく私も呼ばれた。店も客の大挙を予想し、そばを茹でまくっていたのかもしれない。
半分くらい食べたあたりで、わさびをそばに絡めて味に変化をつける。なんだかあごが疲れてきた……。
すするペースは落ちたものの、手は休めない。あとは3分の1を残すだけ! そば食いマシーンになれ、なかやま! と鼓舞。とっくりの追加出汁を投入して、最後は一気にかきこんで完食! 所要時間は7分と、まずまずのタイムか。
やっと食べられた「富士山盛り」だったが、あとに残るのは達成感ではなく言いようのない虚無感。目標達成とは、言いかえれば目標を失うことでもある。銭型のとっつぁんだって、ルパンを追いかけているときが一番輝いているわけで。
帰途、憔悴気味の私の脳裏に閃きがよぎった。そばの次はうどんに挑戦にしたらいい。閃いた途端、足どりがすこし軽くなった。
希少性:★★☆ インパクト:★★☆ コスパ:★★☆